米国債券高
どうもジョージです。
最近はボラティリティが高い状態が続いていますね。
おかげで米国債券がすごい勢いで高くなっています。
債券は値動きが緩やかなイメージがあったのですがそんなことはないですね。
特に長期債は金利の変化によって大きく動いていきます。
ポートフォリオの損益をみてるとVIXショート系のオプションは結構やられているのに全体ではどんどん含み益が大きくなっている状態でちょっとびっくりです。
債券は株と違って価格の上昇に上限があるので、ものすごい高揚感はないですね。
満期には必ず得られる利益を早めに見せてもらっただけという感じです。
まだまだFRBの利下げを期待して円高と債券高が続きそうな気配ですが、サプライズによる債券安に備えて、長期債に連動するETF(TLT)のプットオプションをそれなりに買っておきました。
これにより、もし債券安が起きればプットオプションから利益が出るので、これを原資にさらにSTRIPS債を買い上げていこうと思います。
債券高、債券安どちらでもドーンと来いだ。
儲け話なんて無い?
どうもジョージです。
よく「儲け話なんて無い」なんて言われます。また一方で「儲けるために投資をしましょう」という話もあります。
一見矛盾しますが、私は自分なりにこの二つを同時に納得できるようになりました。その考えを説明します。
儲け話なんて無い
これは全くその通りだと思います。よく言われているように「わざわざあなたのために他人が儲け話を運んでくれない。」ということです。儲け話どころか逆に狙われている可能性すらあると思います。短期間で大きく儲けたいという気持ちがあるとコロッとだまされてしまいます。
そもそも株式市場では、もうこの株は高いから売りたいという投資家と同じ株を安いから買いたいという投資家がマッチングして値段が決まっていく仕組みです。
そしてその参加者のほとんどがプロや専業トレーダーなので、株にものすごく詳しい人たちでも同じ株の評価が分かれていると言うことです。一方的に割高であったり、割安なものが放置されていることはほとんど無いでしょう。
言い換えれば十分に流動性が高い市場では、適当に売買しても短期なら大して結果は変わらないということです。
つまり、儲け話なんてないのです。
儲けるために投資をしましょう
最近は「年金2000万円問題」が議論の的となっていますが、騒動の元になった金融庁の報告書は最終的に「資産形成・防衛のため(儲ける)に投資をしましょう」という結論になっています。
これ自体はものすごく正しくてまっとうな意見だと思います。メンバーによる若干のポジショントークもあると思いますが、長期の投資はとても大事で、資産形成期のみならず資産とりくずし期にも投資を継続し、目減りを遅くすることはとても理にかなっています。
人生の資金計画に投資を組み込むことで老後の資金枯渇に対抗していくことはこれからの日本人にとって必須の技術となっていくでしょう。
ゆえに、儲けるために投資をしましょうとなります。
矛盾・・・
こうして二つの結論が出ましたが、この結論は相反しています。私も投資を始めるまでは「儲け話はない」派だったので投資を始めるときにかなり葛藤しました。(結局は儲けたい欲望に勝てなかったのですが・・・笑)
そして「儲けるために投資」を始めました。
しかし投資をやっている今「儲け話はない」ということにとても納得できます。
一つ目の理由は上記のように十分に流動性が高い市場では売りも買いも大差は無いというとです。
そしてもう一つ、現在は投資によって利益が出ているのですが、この利益は実は「儲け」ではなく投資をしなかったときに生じる「機会損失」と同じものではないかと考え始めたことです。
投資をしてない場合には現在ほどの資産価値を所有していないことになりますが、そのことに気づくことができません。自分が投資をして利益をみることによって、始めて機会損失に気がつきました。
まとめ
こうして「儲け話はない」と「儲けるために投資」を矛盾の無いようにまとめると、投資とは自分の財産の目減りを可能な限り抑制する行為だということができます。
つまり投資をしていない場合は損をしているということですね。
もちろん投資なら何でもいいわけがなく、十分に分散され(市場や時間)適度なリスクをとっている場合のみに当てはまりますが・・・
これにしっかり当てはまる投資方法はインデックス投資になると思います。
さらに私はオプションを組み合わせることによってリスクを調整しています。
ますますオプションを使いこなしていきたいです。
投資はギャンブルなのか
どうもジョージです。
全く投資をしたことのない人と投資の話をすると、「投資はギャンブルだ」、「いや違う」のような議論?がよくありますが少し検討してみます。
そもそもギャンブルの定義とは
賭博(とばく、英: gambling、独: Glücksspiel、仏: jeu d'argent)とは、金銭や品物を賭けて勝負を争う遊戯のこと[1]。Wikipedia
とあります。他にも色々定義があるようであまり定まっていないのかもしれません。
世間での認識は「ランダムな事象を選んだ結果、金銭が増えたり減ったりすること」のような感覚でしょうか。
投資の結果金銭は増えたり減ったりしますので、投資はギャンブルと言っていいのではないかと思います。
どういうコンテキストで話をしているか
多くの言語では文脈(コンテキスト)というものが存在し、表面的な「言葉」がそのままその意味で使われていないこともあります。「投資はギャンブルではないのか?」という会話がなされているとき、大きく次の3つの意味に訳することができるのではないでしょうか。
1.お金が(増えたり)減ったりしないか?
2.法律に違反していないか?
3.規範に反していないか?
それぞれを検討していきます。
1.お金が(増えたり)減ったりしないか?
単純に投資によってお金が減ることを心配していると思います。投資をしたことのない人にとって、お金とは形あるものやサービスと交換する手段なので、ただ価値が減るということに耐えがたい恐怖を感じているのだと思います。
ゆえに「投資はギャンブルではないのか?(お金が減ることがあるんだろ?だからやらない)」という意味で使われます。
2.法律に違反していないか?
このコンテキストで使われることはほとんど無いですが、常習的な賭事は違法なのでその確認で使っていると思われます。投資話を持ってこられたときにこういう使い方をするでしょうか。
3.規範に反していないか?
この使い方がほとんどだと思います。規範とは本人やある集団の中の「こうあるべき」という行動、思想のことです。投資はしてはいけないという話を周りの人がしているので「投資はギャンブルではないのか?(してはいけないことでしょ?)」という意味で使われます。
まとめ
私は投資はギャンブルといっても差し支えないと思うのですが、やはりギャンブルという言葉に若干ネガティブな印象があるので、投資は世のため人のためにすることで決して悪いことではないということを人に伝えたいです。
特に規範によって知らず知らずのうちに経済的な不利益を被っている人には、お節介かもしれませんがほんの少しずつリスクを適切にとることの大切さを伝えていきたいです。
そしてリスク、リターンのコントロールと言えばやはりオプションですよね。ね。
年金不安
どうもジョージです。
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf
「高齢社会における資産形成・管理」報告書(案)が「金融審議会『市場ワーキング・グループ』(第23回)」において提示されました。
内容は1.老後の年金は不足するよ。2.若いときから投資をしてね。3.2000万以上は足りないよ。みたいな感じなんですがみんな分かってましたよね。何を今更という感じです。
年金は大丈夫大丈夫なんて大本営発表していましたがあまりにも見積もりが甘く、いつかは白日の下に晒されると思っていましたが、やっと発表してくれたなという感じです。
おそらくアベノミクスによりマイルドなインフレが起き(過激なインフレでもいいかも)、株価が大きく上昇していればGPIFの運用益から何とかなりそうだという政府の見通しだったと思うのですが、ここにきてインフレが起こりそうにないのがわかったので今回こんな発表をしたのではないかと考えています。
GPIFは今までにしっかりと運用益を上げているのですが(2018年度第3四半期の時点で+56兆6,745億円)それすらも焼け石に水なのでしょう。
あ、年金は絶対に「破綻」はしませんよ。1円でも年金として払っていれば破綻になりませんからね。支給開始を95歳からにすることもできるでしょう。
ただし、「価値」の目減りは確実です。
今回の報告書で自助が求められていますが、政府は年金の徴収を続け、賦課方式も続けるということです。これはさすがに納得ができません。即刻厚生年金の徴収を辞め、確定拠出年金の金額上限枠、年限を撤廃すべきです。・・・ま、やらないでしょうけど。
あ、国保は払っててもいいと思いますよ。国保は平均年齢までには元が取れるように設計されているようですので。問題は厚生年金ですね。どこまでサラリーマンと若者を苦しめれば気が済むのか・・・
年金問題は結局は老年世代と若者世代の世代間の問題なんだと思います。現代の姥捨て山問題ですね。
・・・企業型確定拠出年金の上限上げてください(真剣)
STRIPS債について
どうもジョージです。
私は現在STRIPS債に投資しています。
STRIPS債とは米国財務省が発行している割引債です。一般的な利付債は一年に一回とか半年に一回クーポンとして利息の支払があるのですが、割引債は利息がなく満期に額面が償還されるものです。ゼロクーポン債ともいいます。そのままですね。
債券としてはゼロクーポン債が基本の形のようです。
STRIPS債の特徴として、ものすごく流動性が高い、償還まで複利運用できる(償還までの期間が長ければ割引率が高い)、償還まで課税を先送りできるというものがあります。また米国がデフォルトを起こす確率はとてつもなく低いので安全資産としての性格があります。
私は毎年1回できるだけたくさんの30年債を購入するようにしています。満期までの期間が長い→デュレーションが長いと金利の変動による債券の値動きが激しくなります。
実際最近の株式市場のボラティリティの高まりを受けて債権の利回りが低下し、債券価格が高騰しています。私はVIX指数連動型のETFオプションやSPYのオプションを取引していますがそれらの減価を補うくらいに債券が上がっています。
リスクオフ局面で利回りが上がるような場面では逆に債券価格は下落するので、そこは精神力で耐えていきます。
米中の貿易戦争により、中国が米国債を大量売却するぞみたいな脅しもあるみたいです。本当にそうなってさらにみんなが大量売却をして利回りが急上昇するかもしれません。そういう時のためにTLTというETFのプットオプションをロングしています。
人生100年時代に備える方法
どうもジョージです。
金融庁が、年金だけでは老後生活が破綻の可能性があるので自助を求める内容の報告を行いました。
もともと私は年金を当てにしていなかったので、この内容自体には驚かなかったのですが(むしろ本当はもっと悲惨なことになると思っています。)、金融庁が「老後が年金だけで乗り切れると思うな。」という警告?を出したのは驚きです。
このまま「年金は破綻なんてしないよー」とのらりくらりとかわし続けると思っていたので。
結局は1.労働でお金を得ることと2.節約と3.長期の投資をしろという話になると思います。twitter等のSNS上では結構大きな話題になっているのですが、実生活上で私の周りにこの話題に触れる人は皆無です。みんな大丈夫かなぁと心配になります。
私は一人会社を経営しており厚生年金に加入しています。ある程度自分の役員報酬を増減できるので、できるだけ厚生年金、健康保険料を払わないような額に設定しています。サラリーマンではこのようなことはできないので盗られるがままになっていると思います。
年金が満足な額払えないならば廃止にして厚生年金の徴収を辞めてもらえれば、おそらく若い人たちに活気が出てきて明るい雰囲気が出てくると思いますが、おそらく無理でしょう。
願わくば積立NISAの限度額を無制限にしてもらいたいです。
オプションロールオーバー
どうもジョージです。
SLV Jan17'20 12P +10 @0.11
SLV Jan17'20 13.5P -10 @0.49
SLVのクレジットスプレッドを新規に建てました。
自分のポートフォリオにコモディティを組み込みたかったので現物ETFの代わりにオプションで運用しています。
コモディティはインカムゲインを生まないのでオプションの売りによりプレミアム収入を得ようとしています。
最近は銀価格が徐々に下がってきているようなので前回のクレジットスプレッドは一部が権利行使されてしまいました。
そこで前回のクレジットスプレッドをクローズして新規建てしました。
SLVの価格は現在13.66位なので現在の価格のままだと来年1月に380USDの利益が確定します。
特に銀に対する相場観は持っていないのですが、ポートフォリオの一部として機械的に運用していきます。
オプションはこのようにしっかりとした相場観がなくても何とかなる場合が多いので大好きです。